事務所ごとに1冊。年ごとに「決算申告」と「その他業務」のタブを作り、顧問先1行ごとに「どこまで終わっていて、次に何をするか」が分かる表にする案です。顧客管理表は会社の事実だけを持ち、業務管理は年ごとに変わる物だけを持ちます。
答え方の例:Q1=A / Q2=A / Q3=A(違う所だけ書いていただければ、残りは推奨で進めます)
同じ値を2か所に持たない。業務管理に書くのは「その期だけの値」と「その期の進み具合」だけ。
会社の事実の正本。コード・顧客名・種別・決算月・担当・業務範囲・請求サイクル・基本の報酬・届出の日付・利用者識別番号・会計管理シートURL。
年ごとのタブ「2026 決算申告」「2026 その他業務」。この期の期限・進捗・税額・請求・入金・メモ。会社の事実は式で読むだけ。
未処理・未確認・要確認などの件数と、期ごとの納税義務の有無(指摘916で作る期ごとの表)。業務管理は読むだけで写しを持たない。
「毎年マスタを貼る」は、行の見出しにあたる コードと顧客名 だけを値で貼る、という意味で設計しています。それ以外の会社の事実(担当・業務範囲・URL など)は貼らずにコードで読みます。貼った値は顧客管理表を直しても変わらず、二重管理になるためです。
各段の名前は「済んだこと/次にやること」の形。段を見れば次の行動が1つに決まるように並べています。番号は2桁で、番号で並べ替えると段の順になります。業務範囲マスタの業務フロー(法人決算申告の24手順)と対応を取りました。
| 番号 | 進捗(プルダウンの文) | 次の行動 | 動く人 | 業務フローの手順 | 清水さんの案 |
|---|---|---|---|---|---|
| 受ける前 | |||||
| 00 | 00 未着手 | 契約内容・料金を確かめ、今年の案内を送る | 担当 | 1 | 追加 行を作った直後の状態 |
| 01 | 01 案内済/依頼の返事待ち | 依頼するかの返事を受ける(個人のスポット・イーコネクション型) | 先方 | — | 案内済み |
| 02 | 02 受任決定/資料案内済 | 資料が届くのを待つ。決算前打合せ(着地見込み・役員報酬・事前確定給与) | 先方 | 2・3 | 受任決定(資料案内済) |
| 資料 | |||||
| 03 | 03 資料受領/不足あり | 不足の一覧を送り、催促する | 担当→先方 | 4〜7 | 資料受領(資料不足) |
| 04 | 04 資料そろった/未処理 | 会計の処理に入る | 担当・AI | 8 | 資料受領(揃った)/未処理 |
| 会計 | |||||
| 05 | 05 会計処理済/未確認 | 担当が仕訳と残高を確かめる | 担当 | 8・9 | 会計AI処理済/未確認 |
| 06 | 06 会計確認済/決算整理未了 | 減価償却・未払・税金の整理仕訳を入れ、試算表を確定 | 担当 | 10・11 | 分けた 会計確認済/申告書未作成 の前半 |
| 07 | 07 試算表確定/申告書未作成 | 申告書を作る(達人) | 担当・AI | 12・13 | 会計確認済/申告書未作成 の後半 |
| 申告書 | |||||
| 08 | 08 申告書作成済/担当未確認 | 担当が申告書を確かめる | 担当 | 13 | 申告書AI作成済/未確認 |
| 09 | 09 担当確認済/事務所確認待ち | 事務所内の確認(石本さん) | 事務所 | 14 | 分けた 申告書担当確認済/事務所確認済/先方未報告 を2つに |
| 10 | 10 事務所確認済/税理士確認待ち | 菊川先生の確認 | 税理士 | 15 | 追加 業務フローに税理士確認の手順がある |
| 11 | 11 税理士確認済/先方未報告 | 先方へ決算内容と税額を報告する | 担当 | 16 | (上の後半) |
| 報告と申告 | |||||
| 12 | 12 先方報告済/承諾待ち | 承諾をもらう(書面かメール) | 先方 | 17 | 先方報告済/承諾待ち |
| 13 | 13 承諾済/未申告 | 電子申告し、受信通知を保存する | 担当 | 18 | 承諾済/未申告 |
| 14 | 14 申告済/控・納付書未送付 | 申告書の控と納付書・納付の案内を送る | 担当 | 19・20 | 申告済/未報告 |
| 15 | 15 控送付済/納付未確認 | 納期限の後に納付を確かめる(税額0・還付なら飛ばす) | 先方 | 21 | 追加 |
| 16 | 16 完了 | 翌期へのメモを書いて閉じる(資料の返却・振り返り) | 担当 | 22・24 | 追加 |
| 本筋の外の終わり | |||||
| 90 | 90 キャンセル/今年は受けない | なし(理由を特記に) | — | — | キャンセル(2番目から最後へ移した) |
進捗はそのまま、止まっている理由だけを選ぶ。空=止まっていない。理由と「誰の番か」を1つの語で表します。
| 止まり(プルダウン) | 使う場面 | 解けたら |
|---|---|---|
| 先方待ち(資料) | 不足資料の催促中。清水さんの案の「不足資料受領」はここが解けた時点 | 空にする。そろえば進捗を 04 へ |
| 先方待ち(回答) | 質問の答え待ち(事前確定給与の額・役員報酬・私用分など) | 空にする |
| 差し戻し(事務所内) | 清水さんの案の「要修正」のうち、申告前の直し。事務所・税理士の確認で指摘が出た | 直したら空。進捗は戻した段を選び直す |
| 税務署の問い合わせ | 申告後の照会・お尋ね。中身は特記へ | 回答したら空 |
| 事務所の判断待ち | 処理方針を先生に相談中 | 決まったら空 |
申告した後の修正(修正申告・更正の請求)は、決算申告の行の段を戻さず、その他業務に1行足す案です。申告済みの事実を消さないためです。
左から、見る順に並べています。会社名はすべて見本です。色の帯は値の出どころ(下の凡例)。
| 読む | 読む | 読む | 期 | 期 | 期 | 期 | 期 | 期 | 読む | 読む | 期 | 期 | 期 | 前年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コード | 顧客名 | 種別 | 期末 | 申告期限 | 担当 | 進捗 | 止まり | 次の期日 | 未処理 | 消費税の納税義務 | 最終の税額 | 請求額 | 入金日 | 前期からのメモ |
| 0801 | 見本商事㈱ | 法人 | 2026/08/31 | 2026/10/31 | 清水 | 09 担当確認済/事務所確認待ち | 10/20 | 0 | 課税(原則) | 1,284,500 | 330,000 | 役員報酬を9月から改定予定 | ||
| 0802 | 見本工業㈱ | 法人 | 2026/08/31 | 2026/11/30 | 石川 | 03 資料受領/不足あり | 先方待ち(資料) | 10/22 | 37 | 免税 | 220,000 | 延長の届出あり | ||
| 0603 | 見本合同会社 | 法人 | 2026/06/30 | 2026/08/31 | 清水 | 16 完了 | 0 | 課税(簡易) | 72,000 | 200,000 | 2026/09/05 | |||
| 2041 | 見本 太郎 | 個人 | 2026/12/31 | 2027/03/15 | 長尾 | 01 案内済/依頼の返事待ち | 1/31 | — | 免税 | 55,000 | 医療費控除あり | |||
| 0310 | 見本企画㈱ | 法人 | 2026/03/31 | 2026/05/31 | 清水 | 90 キャンセル/今年は受けない | — | — |
見本は列の一部です。全部の列は次の節。行の並びは自由に並べ替えられるよう、どの列も見出しの名前で読みます(行・列の位置で読まない)。
清水さんの例にある列はすべて入れ、足した列には「追加」と付けました。左ほどよく見る列、右ほどたまに見る列。たまに見るまとまりは列のグループで畳めるようにします。
| まとまり | 列 | 出どころ | 入れ方 |
|---|---|---|---|
| 行の見出し(毎年貼る) | |||
| 見出し | コード・顧客名 | 顧客管理(値で貼る) | 年のタブを作るとき1回だけ貼る。行の鍵 |
| 見出し | 種別・業務範囲・会計管理シートURL | 顧客管理から読む | コードで読む式。会社の事実なので書かない |
| この期の骨組み | |||
| 期 | 期首・期末(決算期) 期首は追加 | この期の値 | 作るとき決算月から計算して値で入れる。決算期を変えた会社は手で直す |
| 期 | 延長(あり/なし) 追加 | この期の値 | 初期値は顧客管理の延長の届出日から。届出は事実、この期に使うかは期の値 |
| 期 | 申告期限 | 式 | 期末+2か月(延長なら3か月)。個人は 3/15・消費税 3/31 |
| 期 | 担当(この期) | この期の値 | 初期値は顧客管理の担当。途中で交代したらここを変える |
| 進み具合(毎日見る) | |||
| 進み | 進捗・止まり | プルダウン | 前の節の段。選択肢は業務管理の中のマスタのタブに1か所 |
| 進み | 次の期日 追加 | この期の値 | 次の行動の締め。並べ替えて上から片付ける |
| 進み | 資料そろった日・申告日(法人税/地方税/消費税)・報告日 追加 | 日付 | イーコネクション管理表で「揃ったは日付に変更する」としていた形 |
| 進み | 申告方法(電子/紙) 追加 | この期の値 | |
| 会計の残り(読むだけ) | |||
| 会計 | 未処理・未確認・要確認・エラー件数・最終計上取引 | 顧客管理の件数の列を読む | 顧客管理が既に会計管理のシートマスタから読んでいる値を、コードで読む。業務管理から会計管理を直接読みに行かない(読み口を1つにする) |
| 会計 | 仕訳数(請求用) | 会計管理から読む | その期の期間の仕訳の数。会計管理のシートマスタに期間の仕訳数の欄が要る(いまは無い) |
| 税金 | |||
| 税 | 消費税の納税義務・課税方式(原則/簡易) | 会計管理の期ごとの表から読む | 指摘916で作る、期ごとの納税義務の表を参照。顧客管理には持たない |
| 税 | 中間申告の有無・回数(法人税/消費税) | この期の値 | 前期の税額で決まる。前年のタブの最終の税額から計算できる |
| 税 | 予定納税額(この期に払った分) | この期の値 | 申告書に使う |
| 税 | 事前確定給与(届出の有無・支給日・額) | この期の値 | 届出そのものはその他業務に1行 |
| 税 | 最終の税額(法人税等/消費税/合計) | この期の値 | 申告後に入れる |
| 税 | 申告後の納税スケジュール | 式+値 | 納期限・納付方法・納付確認日。翌期の中間・予定納税の時期と額は最終の税額から式で |
| 請求と入金 | |||
| 請求 | 請求額・請求日 請求日は追加 | この期の値 | 初期値は顧客管理の基本の報酬。毎年変わる分はここで直す(マスタは直さない) |
| 請求 | 入金日 | 日付 | 請求書のタブの入金日と同じ値。どちらを正本にするかは請求書側の作りに合わせる(下の壊れ方の表) |
| メモ | |||
| メモ | 前期からのメモ | 前年のタブから読む | 前年の「翌期へのメモ」をコードで読む。貼らない |
| メモ | 翌期へのメモ・担当者メモ・特記事項・修正事項 | この期の値 | 長文は折り返す列 |
| メモ | お知らせ取得状況 | この期の値 | e-Tax・eLTAX のお知らせ(予定納税・中間申告の通知)を取ったか |
| この期の変更の有無(次の節) | |||
| 変更 | 本店住所・役員・資本金・決算期・事業内容 など | あり/なし/未確認 | 「あり」なら顧客管理の事実を直す・異動届をその他業務に足す |
| 個人だけ(右端・畳む) | |||
| 個人 | 申告フォームの回答(依頼の有無・新しい収入・控除の種類・不動産の取得や売却・扶養の変化) | フォームの回答から | イーコネクション管理表の「回答データ」と同じ形。回答は別のタブにそのまま受け、行にはコードで読む |
「今どうなっているか」は顧客管理(事実は1か所)。「この期に変わったか」の確かめは業務管理(期の値)。変わっていたら、業務管理で気づき、顧客管理を直す流れです。
| 項目 | 顧客管理に持つ事実 | 業務管理に持つ期の値 | なぜ毎期見るか |
|---|---|---|---|
| 本店住所・納税地 | 今の住所・所轄税務署 | 変更の有無 | 異動届・所轄の変更 |
| 役員 | 今の役員・任期満了日 | 変更の有無 | 重任登記・役員報酬の定期同額 |
| 資本金 | 今の資本金 | 変更の有無 | 均等割の区分・中小法人の特例・設立2期の免税 |
| 決算期 | 今の決算月 | 期首・期末(その期の値) | 決算期を変えた年は期間が12か月でない |
| 事業内容・事業所 | 今の事業内容・支店住所 | 事業所の増減 | 地方税の分割・事業所税 |
| 売上の規模 | — | その期の課税売上高 | 2期後と翌期(特定期間)の納税義務・簡易課税の上限 |
| 従業員数 | — | 期末の人数 | 均等割の区分(50人)・源泉の納期の特例(10人未満)・年末調整の人数 |
| 納期の特例 | 届出日 | — | 届出は事実。要件が外れたら届出を見直す(その他業務) |
| 消費税の届出(課税選択・簡易) | 届出日 | この期の課税方式 | 届出の期限は期首の前日。翌期の判断を毎期する |
| インボイス登録 | 登録番号・登録日 | — | 取りやめは事実の変更 |
| 電子申告の利用者識別番号 | 番号 | 暗証番号の更新・電子証明書の期限 | 期限切れで申告日に止まる |
| 償却資産 | — | 申告の要否(その他業務の行) | 取得した資産がある年だけ |
| 法定調書・年末調整 | 受けているか(業務範囲) | 枚数・人数(その他業務の行) | 請求額の根拠 |
| 株主 | 今の株主構成 | 変動の有無 | 同族会社かどうか・別表二 |
| 借入・リース | — | 新しい借入の有無 | 利息の計上・保証料・内訳書 |
| 個人の控除と収入 | — | フォームの回答 | 毎年変わる(医療費・ふるさと納税・住宅ローン控除の年数・不動産の売却) |
1行=顧客×業務。業務の種類は業務範囲マスタのコードから選びます(新しく持たない)。業務範囲マスタに無い物は、マスタに足してから使います。
| 業務 | 業務範囲マスタ | 主な期限 | 行を作る時期 |
|---|---|---|---|
| 年末調整 | W07 | 翌1/31(交付は12月の給与) | 10月 |
| 法定調書合計表・支払調書 | W08 | 1/31 | 12月 |
| 給与支払報告書 | W08 | 1/31 | 12月 |
| 償却資産申告 | W09 | 1/31 | 12月 |
| 源泉所得税(納期の特例 7月・1月) | W11 | 7/10・1/20 | 6月・12月 |
| 中間申告・予定納税(法人税・消費税・個人の予定納税) | W06 ほか 足す候補 | 期首から8か月以内 など | お知らせが届いたとき |
| 住民税の特別徴収の更新 | 足す候補 | 5〜6月 | 5月 |
| 届出(異動届・事前確定給与・課税方式・納期の特例) | W13 | 各期限 | 変更の有無が「あり」になったとき |
| 重任登記 | W12 | 満了後2週間 | 満了の3か月前(顧客管理の重任登記のタブから) |
| 修正申告・更正の請求 | 足す候補 | — | 申告後の誤りが分かったとき |
| 税務調査の立会 | 足す候補 | — | 連絡が来たとき |
| 相続・スポット相談・融資書類 | W14・W15 | 都度 | 依頼のとき |
「足す候補」は、菊川事務所の請求の実績にあって業務範囲マスタに無い物(クライアント業務/菊川事務所/業務の種類の候補_20261019.md)。
00 未着手 01 資料依頼済 02 資料そろった/未作成 03 作成済/未確認 04 確認済/未提出 05 提出済/控未送付 06 完了 90 不要/今年は無し
止まりの列は決算申告と同じ選択肢。列は コード・顧客名・業務・対象期間・期限・担当・進捗・止まり・次の期日・数(人数・枚数)・請求額・入金日・メモ。
顧客管理の顧客マスタには、各社の会計管理のシートマスタから 未処理・未確認・要確認・確認済・取込済・未取込・エラー件数・最終計上取引 を読む式が既にあります。業務管理はコードでこの列を読むだけにし、会社ごとの会計管理を直接読みには行きません。読み口が1つなら、許可の付け忘れや「読めません」の表示も1か所で見つかります。
件数は「今の件数」です。申告が済んだ前年の行も今の件数を出すので、16 完了の行では件数の列を薄く出す案です(値を写して止めると二重管理になるため、写しません)。
| 起きること | どう壊れるか | 受け方 |
|---|---|---|
| 顧客管理でコードを直した・会社を消した | 業務管理の読む式が空になる(黙って空欄) | 見える:コードが顧客管理に無い行に印を出す |
| 行を並べ替えた | 行の位置で読む式なら別の会社の値を指す | 防ぐ:全部コードで読む |
| 前年のタブの名前を変えた | 前期からのメモが全部空になる | 見える:前年のタブ名は業務管理のマスタのタブに1か所で持つ |
| 入金日を請求書のタブと業務管理の両方に書く | 片方だけ直って食い違う | 防ぐ:正本を1つに決める(請求書のタブを正本にして読む案。打ち合わせで決める) |
| 進捗を戻した(差し戻し) | いつ戻したかが消える | 戻せる:変更の履歴は版の履歴。要るなら進捗を変えた日を残す列 |
| 2人が同じ行を同時に直す | 後の人が上書き | 見える:最後に直した人と日(Sheets の編集履歴) |
| 期末を手で直した(決算期の変更) | 申告期限の式が古い値で動く | 防ぐ:申告期限は期末の列から式で出す |
| 顧客管理の件数が「読めません」 | 業務管理に 0 と出て、残りが無いように見える | 見える:読めない文字をそのまま出す(0 に変えない) |